グランプリシリーズの第4戦、フランスでのエリック杯。女子は、浅田真央選手が今シーズン初登場。しかし、ジャンプが調整不足なのか、ミスが目立ち、ジョアニー・ロシェット(カナダ)に敗れて2位となりました。男子は、パトリック・チャン(カナダ)と小塚崇彦選手との若手有望株対決。果敢に4回転トーループに挑戦するも失敗。しかしそれ以降はノーミスにまとめ、スケート・アメリカに続いて、技術点(TES)、演技点(PCS)で高い評価を受けての2位で、グランプリ・ファイナル進出を決めました。フィギュアスケートシーズンに入って以来、フィギュア関係の本をよく読んでいます。小塚選手の指導にあたっているのが、佐藤信夫コーチ、久美子コーチご夫妻。『君なら翔べる ~世界を魅了するトップスケーターたちの素顔』 は、お二人がかわるがわる語るかたちで展開していきます。発行はトリノオリンピック直前の2005年12月。小塚選手は、この本の発行直後の2006年2月、世界ジュニア選手権で優勝しました。トリノの金メダリスト荒川静香選手は久美子コーチ、4位入賞の村主選手や安藤美姫選手はかつて信夫コーチの指導を受けていたことがあります。中野友加里選手は今でも信夫コーチの指導を受けています。このように、日本がフィギュア王国になりつつある礎を築いたのは、間違いなくこのお二人でしょう。
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