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Channel: スポーツナビ+ タグ:佐藤久美子
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浅田真央~トリプルアクセルなしでも勝てる!~

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 今週末グランプリ・シリーズ最後のロシア杯に出場する浅田真央選手。彼女にとって、今季2戦目となる試合は、ファイナルへの切符もかかっており注目されています。 NHK杯のフリーではトリプルアクセルなしで125.77点を獲得。今季女子フリーの中でもトップの得点でした。今までこだわってきたトリプルアクセルを跳ばずとも勝てることを証明したのです。ちなみに次点はシズニー選手の121.90。大会が違うので簡単に比較して語れませんが、数字は数字。現在、今季女子フリー・ベストスコア―として記録されています。では、どのようにして高得点をトリプルアクセルなしで出したのでしょうか?それは浅田選手の「総合力」にあるのです。【トリプルジャンプの見直しの成果】 昨季からジャンプの修正に着手していた浅田選手。その結果、昨シーズンは結果が思うように出せず、批判的な声も聞こえてきました。しかし、五輪銀メダリストでワールド2度のチャンピオンである浅田選手といえども、6つのトリプルジャンプを簡単に修正・習得できるはずがありません。作シーズンはソチに向けた修正への第一歩でした。少し周りが心配して騒ぎすぎな感が否めなかったです。  NHK杯の時点では、トリプルアクセルの確率・確実性がまだ仕上がっていなかったのにSPで挑戦してシングルになってしまいました。その結果、点数が伸びず、翌日フリーではトリプルでなく、ダブルアクセルを跳ぶ決断をしたのです。ここが彼女のターニング・ポイントだったといえます。何故なら、今までの彼女ならフリーでトリプルアクセルを跳ばない選択肢がなかったからです。では、逆に何故、跳ばない選択ができたのでしょうか?そこがポイントです。 佐藤信夫コーチは、浅田選手にトリプルアクセルに頼らない演技を目指して欲しいと思っています。しかし、トリプルアクセルを諦めるというのではなく、今はまだその時ではない、という意味です。 初戦では、トリプル・サルコーやルッツ(いつものエッジエラーがあっても)、綺麗な着氷ができていました。トリプルループは前から相性の良いジャンプなのですが、コンビネーションにつけると回転不足がとられやすく厳しいジャッジにあっていました。それでもNHK杯では、今季初戦にもかかわらず、上出来な5つのトリプルジャンプを跳べたのです。 フリーを滑った後、佐藤信夫コーチ、そして久美子コーチに「アクセル・トー(ダブルアクセルとトリプルトゥーループのコンビネーション)まわれました」と嬉しそうに話した浅田選手。「あれが一番良かった~!」と久美子コーチに褒められました。フリーの点数が出た後、浅田選手は佐藤信夫コーチに「あと、トリプルアクセルが跳べたら、もっと・・・」と話したのが聞こえました。浅田選手らしいです。今後、跳ぶつもりなんですね。6つのトリプルジャンプが安定するまで、彼女はひたすら練習に励むでしょう。そして、仮にトリプルアクセルを跳ばなくても充分勝てること、自分が意外にも納得できていることにNHK杯で気付いたのではないでしょうか。 続く・・・

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